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集落アーキテクト

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[集落アーキテクト]
なぜ日本には小さな集落で活動する建築家がいないのだろうか。

建築家・森田一弥は、そんな素朴な疑問から京都市北部の山間の集落へ移り住んだ。

以来20年以上にわたり、集落の空き家となっていた古民家を住居や事務所、工房、宿などに改修し、設計だけでなく施工や農作業にも携わりながら、地域に根ざした建築の実践を続けてきた。

集落は、人口減少や高齢化、空き家の増加など、現代社会の課題が凝縮された場所である。しかしだからこそ、さまざまな可能性に満ちたフロンティアであると森田はいう。

本書は、そうした小さな集落を拠点に活動する建築家の、25年にわたる思考と実践をまとめた論考・作品集である。

JIA新人賞受賞作「静原村の家」、藤井厚二賞受賞作「大原の家」をはじめ、代表作26作品を収録。施工風景や竣工写真を豊富に掲載し、巻末には各作品の一般図や計画データも収録している。

[写真とページ構成のデザイン]
1枚の写真に、ページをめくる時間がすべり込むデザイン。
写真をあえてページの途中で切り、その続きを次のページへとつなぐ。ページをめくることで写真の全体が現れる構成によって、本書のもう一つのテーマである「時間の流れ」を、読むという体験そのものに織り込んだ。

[こんな方におすすめです]
・建築家、設計者
・建築を学ぶ学生
・地域づくりに関わる実践者
・自治体職員
・研究者、教育関係者
・地方移住やローカルな暮らしに関心のある方
・古民家再生やリノベーションに関心のある方

[書籍情報]
著者:森田一弥
発行:ユウブックス
判型:B5変型
総頁数:312頁
オールカラー
製本:コデックス装
定価:6,300円+税
刊行:2026年11月刊行

[靜原集落の森田事務所より発送いたします]
本書は、アマゾン等の大規模通販サイトでの取り扱いは予定しておりません。ユウブックスの直接販売を中心にいたします。
ご注文いただいた書籍は、京都・靜原集落の森田一弥さんの事務所より3営業日以内に発送いたします。

※領収書の発行をご希望の場合は、ご注文時に備考欄へ「領収書希望」とご記入ください。宛名のご指定がある場合は、あわせてお知らせください。

[著者プロフィール]
森田 一弥(もりた かずや)
建築家。京都市北部の山間の集落・静原を拠点に活動。設計に加え、施工や宿運営にも携わりながら、集落に根ざした建築実践を続けている。
1971年愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了。左官職人としての修業を経て2000年に森田一弥建築設計事務所を設立。スペイン・バルセロナでの研修・留学を経験し、2020年より京都府立大学准教授、2025年スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH Zürich)客員講師。
主な受賞に日本建築家協会JIA新人賞(「静原村の家」)、藤井厚二賞(「大原の家」)。著書に『京都土壁案内』『新・京都名所図会』(ともに共著、学芸出版社)がある。

[目次]
はじめに
第壱章 集落アーキテクトとして生きる
・集落と建築家
・静原集落との出会いから移住へ
・集落における生活―静原村の家 住居/事務所棟(一九七番地)
・不便だからこそ気づく、豊かさと自由
・静原民家の近代化
・複数の空き家を使いこなす―静原村の家 住居/工房棟(二〇三番地)
・大きなガラス窓の効能―静原村の家 事務所棟(二〇四番地)
・機能を分散配置する
・集落に初めての宿をつくる―静原村の家 宿泊棟(二〇七番地)
・火のある場所
・土を使い回す
・二階に住む
・薪を使う、そして知恵を使う
・変え過ぎないこと、少しずつ改修すること
・集落アーキテクトは、百姓化する
・今を楽しむ働き方

第弐章 旅すること・建てること・構想すること
・「建築家なしの建築」を探して
・職人としての経験
・誇大妄想建築

第参章 建物の蘇生
・リノベーション考
・機能を変え、部材を転用する―蘭
・既存の機能の回復―ラトナカフェ

第肆章 工法の探索
・新しい左官工法への挑戦
・土壁技術の構造への応用―コンクリート・ポッド
・空気膜型枠への挑戦―SAKAN Shell Structure
・カタルーニャ・ヴォールト工法の応用―ブリック・ポッド

第伍章 形式の復活
・民家の形式を応用する
・町家の要素の再構築―出町の町家
・町家と竪穴式住居の異種交配による省エネ住宅―紫竹の町家
・コンパクトな「邸宅型」の住宅―銀閣寺前の家
・土蔵という防火建築形式を応用した書庫―シェルフ・ポッド

第陸章 正方形平面の可能性
・変化を許容する平面形式としての正方形
・立方体のバンガロー―ブラック・キューブ
・二階建ての正方形―大原の家
・クランクする街路のある正方形―紀伊田辺の家
・平屋の正方形―霧島の家

第漆章 無機物と有機物
・格子と洞窟
・洞窟としてのインテリア―バーたかはし
・格子によるインテリア―篁
・格子を覆う洞窟―ラティス・ポッド
・洞窟を覆う格子―DELTA/KYOTOGRAPHIE Permanent Space

第捌章 時間の設計
・「時間の奥行き」を設計する
・原始的な工法への遡及―御所西の町家
・「仕舞う」ことによる工程の表出―法然院の家
・格子による過去の痕跡の可視化―西洞院の町家
・透ける素材による下地の浮出―梅ヶ畑の民家

第玖章 場所の固有性と記憶
・記憶の断片から場所性を育む
・地域の産業を可視化する―泉涌寺道の町家
・民家の形式と職人技術の再構成―谷屋

・作品データ
・注/クレジット
・おわりに
・著者略歴

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